033491
らんちゅう系統会議室
こちらの会議室では、ランチュウの系統についての意見交換をしたいと思います。

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宇野仁松著「らんちゅう飼育の手... 投稿者:ふんぺい 投稿日:2004/12/25(Sat) 15:54 No.24  
もうひとつスレッドを立てます。

宇野先生が書かれた唯一の書物とはいかなるものか?という疑問は大してらんちゅう全般の基本となんら変わりがないと申し上げましたが、幾分か注意が必要な部分があります。これがいわゆる宇野系の根本にも通じるものかもわかりません。少し見ていきます。

宇野仁松
『らんちゅう飼育の手引』
目次から(全53ページ)
1.ランチュウの趣味
2.ランチュウ飼育上の誤った観念
3.場所について
4.容器について
5.水について
6.飼育をはじめる時期
7.池の大きさと魚の数の関係
8.水温
9.飼料
10.餌の分量
11.生き餌の保存
12.水替え
13.水替えと苔のついて
14.魚の成長
15.色の遺伝
16.ランチュウの寿命
17.産卵
18.巣の準備
19.産卵後の親の管理
20.孵化
21.幼魚の餌
22.幼魚の保護
23.選り仔
24.大小の区別
25.池の掃除
26.病気
27.「エラ」
28.原因
29.害敵
30.魚の良否鑑別 局部名称・頭・背・尾芯・尾・腰腹・尾筒
         尾皿・均合・舵尾・前ヒレ・
31.雌雄の見別
32.泳ぎ調子
33.発育の順
34.総括
35.模様
36.遺伝
※番号は便宜的にふんぺいが付けました。

項目から見ても宇野系だからといって今の協会系とさほど違いはないことがお分かりいただけると思います。
その中でも宇野先生が言いたかったことを少し文章を引用して見ていきましょう。

16では、「当歳の時から飼い過ぎた魚、すなわち一夏で成長過大陥った魚は三、四歳になって働き盛りにであるべき時に早や、老衰の兆しを見せ色艶も悪く〜」
というように魚を健康に飼うこと、自然の摂理に適った飼育法を提案されています。

30に関しては図解入りで、この小冊子の中でも30ページにもわたり詳細にキズや鑑別法が書かれています。しかしながらこれはらんちゅう全般に渡る鑑別法で、観魚会の石川亀吉翁と大郷氏が著した「らんちゅう秘伝」の中のらんちゅうの見方と大差はありません。逆に宇野先生のほうが体系的に記されたものとしては早かったとも思われます。

34まではらんちゅう一般に関して書かれているのですが、残りの部分に大変重要なことが書かれています。

35にはほんの少しでいわばワンセンテンスほどのものですが、以下のように書かれています。
「模様は赤、白、更紗と別に大した相違はありません。ただ一般に背抜き腹模様のものが美しく、口紅、両ヒゲ、赤目、両奴、六鱗等見た目に美しく感じます。」

つまり、「色に差別はないが更紗のほうが私は好きだ。」と仰っているんですね。これを過大解釈すると「宇野系は更紗、面かぶりが良い。」となってしまうのですね。

さらに、36では、「尾の大きいのなども不良で大きい尾は退化の一現象です。」とものの見事に一刀両断されています。現在の協会系の魚の一部は泳ぎを重視するあまり、大きい尾を黙認していますがこのあたりなどは大変耳の痛い部分でしょう。現在の宇野系は、尾の先まで赤いものが多く、尾が大きければ不釣合いですが、協会系は尾の先まで赤いものは少ないので潜在的に尾が大きくなっている可能性は高いですね。

さらに、「鱗は細かく美しく並んだ『肌の美しい魚』がいいのですが、こういう魚は概して華奢作りで、これと反対にしっかりした太い魚はどうも鱗が荒くなりがちです。」と仰っています。
さらにさらに、「私たちが現在理想としているのは、一言でいえば、肌の美しい太い魚ということになります。」

と書かれています。つまりこうなんです宇野先生が最も理想としていた魚は

『肌の美しい太い魚』なんです。そしてプラスアルファとしての要素で色なんですね。頭に関しては当然のことでここには遡上にも乗ってきませんけど。

まだ付け加えておきたいことはありますが、この書物を読む限りにおいてはこのようなことが言えるんです。






Re: 宇野仁松著「らんちゅう飼育... レグ - 2004/12/25(Sat) 23:34 No.27   HomePage

> 「模様は赤、白、更紗と別に大した相違はありません。ただ一般に背抜き腹模様のものが美しく、口紅、両ヒゲ、赤目、両奴、六鱗等見た目に美しく感じます。」
>
> つまり、「色に差別はないが更紗のほうが私は好きだ。」と仰っているんですね。これを過大解釈すると「宇野系は更紗、面かぶりが良い。」となってしまうのですね。

この課題解釈である「宇野系は更紗、面かぶりが良い。」という考え方は、間違っていると仰りたいのでしょうか?それとも、ふんぺいさん自身がそう解釈されたという意味ですか?ちょっと文がわかりにくかったので確認させてください。

> さらに、36では、「尾の大きいのなども不良で大きい尾は退化の一現象です。」とものの見事に一刀両断されています。現在の協会系の魚の一部は泳ぎを重視するあまり、大きい尾を黙認していますがこのあたりなどは大変耳の痛い部分でしょう。現在の宇野系は、尾の先まで赤いものが多く、尾が大きければ不釣合いですが、協会系は尾の先まで赤いものは少ないので潜在的に尾が大きくなっている可能性は高いですね。

<<掲示板管理者として>>
【現在の協会系の魚の一部は泳ぎを重視するあまり、大きい尾を黙認していますがこのあたりなどは大変耳の痛い部分でしょう。】の部分、ちょっと攻撃的(挑発的?)とも採れる表現ですね。
逆に、宇野系は尾の張りが弱いからチビ尾に見えてベタ赤でも小さくみえるんじゃん。という反論が聞こえてきそうです。
協会系との比較は、無難にお願いします。
<<以上>>

らんちゅうは、 わきん→まるこ→らんちゅう  と突然変異で派生してきた(進化してきた)という説が一般的ですが、祖先である、わきんも、まるこも、さほど尾は大きくないですよね。それでも退化というのかな??
らんちゅうが、流金やオランダなど尾のでかい魚を祖としているなら、退化という言葉も納得するのですが(^^;)
(まあ、いいですね。この疑問はテーマからずれていますね。)
(私もチビ尾が好きですし、ベタ赤でも小さく見える尾が格好良いと個人的には思っています。
 ベタ赤のチビ尾は、宇野系特有の魅力と言えるポイントですよね。個人的には前掛かりも持たせたいですが)

> さらに、「鱗は細かく美しく並んだ『肌の美しい魚』がいいのですが、こういう魚は概して華奢作りで、これと反対にしっかりした太い魚はどうも鱗が荒くなりがちです。」と仰っています。
> さらにさらに、「私たちが現在理想としているのは、一言でいえば、肌の美しい太い魚ということになります。」
>
> と書かれています。つまりこうなんです宇野先生が最も理想としていた魚は
>
> 『肌の美しい太い魚』なんです。そしてプラスアルファとしての要素で色なんですね。頭に関しては当然のことでここには遡上にも乗ってきませんけど。

なるほど。で、「太い」魚を、具体的に説明されている文献は残っていないのでしょうか?

また、頭についてですが、宇野系は頭が魅力的というのは、らんちゅう愛好家の共通認識だと思うのですが、宇野氏が頭のことについて語られた記録というのは、今のところ見つかっていないわけですね?

でも、できれば、らんちゅうの各パーツについて、どう考えてらっしゃったのか、知りたいですよね。
たとえば...
・どの様な頭の形を、理想あるいは良と考えていらっしゃったのか。
・どの様な体型を、以下同じ。
・どの様な尾形を、以下同じ。
・どの様な色柄を...、については、以下の記録があるわけですね。
 「模様は赤、白、更紗と別に大した相違はありません。ただ一般に背抜き腹模様のものが美しく、
  口紅、両ヒゲ、赤目、両奴、六鱗等見た目に美しく感じます。」

いずれ、見えてくることを期待して頑張りましょう!

ちょっと落ちのない(まとめの無い)コメントになりましたが、ここらでお返しします。



Re: 宇野仁松著「らんちゅう飼育... ふんぺい - 2004/12/26(Sun) 01:37 No.34  

あっちこっちにスレを立てて、自分でタネを蒔いておきながら寝ちゃうのもアレなんでがんばって書き込みしますね。(^^;)

>この課題解釈である「宇野系は更紗、面かぶりが良い。」という考え方は、間違っていると仰りたいのでしょうか?それとも、ふんぺいさん自身がそう解釈されたという意味ですか?ちょっと文がわかりにくかったので確認させてください。

過大解釈もとい!拡大解釈ですね。私が言いたかったのは宇野系は色が全てだという考え方にはうなずけないということです。色ばかりではなく、ちゃんとらんちゅうの基本は押さえているよって言いたかったんです。

><<掲示板管理者として>>
【現在の協会系の魚の一部は泳ぎを重視するあまり、大きい尾を黙認していますがこのあたりなどは大変耳の痛い部分でしょう。】の部分、ちょっと攻撃的(挑発的?)とも採れる表現ですね。
逆に、宇野系は尾の張りが弱いからチビ尾に見えてベタ赤でも小さくみえるんじゃん。という反論が聞こえてきそうです。
協会系との比較は、無難にお願いします。
<<以上>>

筆が滑りました!申し訳ありません。決して協会系の方達を相手に一戦交えるつもりは毛頭ございません!ぜひとも過剰反応されないことをお願いいたします。(平身低頭。。。)レグさんフォローありがとうございます。

>なるほど。で、「太い」魚を、具体的に説明されている文献は残っていないのでしょうか?

あります。というかこの書物にちゃんと載っていますです。

>でも、できれば、らんちゅうの各パーツについて、どう考えてらっしゃったのか、知りたいですよね。

このあたりは私が以前よりコツコツと色々な方のお力をお借りして集めた情報があります。レグさんがそのような疑問が出てくるというか知識欲が出てくるのは当然の成り行きで、断片的には今まで私が書いた文章にそのヒントは書かれています。(大坂らんちゅうについてなどなど)

それでは今日はこの辺で!(^^;)



Re: 宇野仁松著「らんちゅう飼育... レグ - 2004/12/26(Sun) 02:15 No.35   HomePage

※すみません、ふんぺいさんのコメントを引用したように書いたところで、私が漢字の変換ミス(過大→課題)をしてしまいました。(>_<)
私のミスです。ふんぺいさんごめんなさい。

一晩で、一気に長くなると、他の方が大変ですから、今夜はこの辺で(^^)

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なぜ私が宇野系の系統にこだわる... 投稿者:レグ 投稿日:2004/12/24(Fri) 18:40 No.14   HomePage
長文になったので、先に要約を投稿します。

この1年、宇野系についてインターネットでいろいろ情報収集してきたところ、あちこちで「宇野系って頭でかかったらええんやろ?」とか、「宇野系ってキズがあっても優等になるんやと?」という評判に出くわすことが多くありました。
なんとなく「B級品扱いかな」って感じですね。(^^;)

で、「できればこういう認識をなんとかしたいなぁ。」というのが、宇野系の系統について考える2つ目の理由なんです。

=以下要約=(詳しくはレスをご覧下さい)

●宇野氏が亡くなられてから何十年も経って、氏の魚から多様な系統が派生している。
●系統毎に異なる特徴や審査基準があるにも関わらず、すべて宇野系と単純に称される。
●と、同時に、会によって欠点の許容範囲もまちまちになっている。
●インターネットが普及し、様々な会の大会の画像を手軽に見れるようになった。
●この様な状況で、宇野系に関する知識が少ない人が、各会の優等魚の写真を
 見てまわると、あちらでは背にキズ、こちらでは尾にキズ...と、
 様々な欠点を持つ魚を目にすることになってしまう。
●その結果、「宇野系は頭だけでかければ良い」とか、「宇野系はキズを気にしない」などという
 声が聞かれるようになっている。
●これを解消し、宇野系の魚が正しく評価される環境を作るために何をすべきか...
●1つの案として、
 a)宇野系としての良い特長(頭、色、鱗並びなど)と標準的な容姿を
   共通のショースタンダードとしてまとめ、
 b)その上に、それぞれの会の独自の審査基準を加味して、それぞれの会の特色を出す。
   ※会の独自の審査基準:
    T)加点の対象となる容姿  U)減点の対象となる欠点  V)審査対象外となる欠点
 という作業が必要ではなかろうか。
●それによって、「宇野系って何でもあり」という評判ではなく、
 「あの宇野系の魚は、背にキズがあるけど、竜頭が本当に素晴らしいんだって。」
 というような理解をしてもらえるような環境が作れるのではなかろうか。
●会の審査方法についても、「キズがあっても特徴的な魚を優とする。」という基本理念を
 維持しつつ、先に述べた良い環境を構築するためには、採点の公表など「誰の目にも見える評価」という
 方法を採用すべきではなかろうか?
●ネットで優等魚の写真を公開するときも、できるだけその採点表を添えることで、
 一般の方にも正しく理解してもらえると思う。
●会の中心メンバーでもあり、ネットでも精力的に活動されている方が集まれば、
 こういった作業も現実的なものになるのであろうか?
●「インターネットの普及による、宇野系への誤解、情報不足などの弊害を解消するためのワークグループ」として。



Re: なぜ私が宇野系の系統にこだ... レグ - 2004/12/24(Fri) 18:40 No.15   HomePage

まず、「なぜ私が宇野系とはなんぞやにこだわるのか」ということを説明させていただきま〜す。

私も、たまたま自分の美意識で選んだら宇野系だった。というだけで始めました。
ベタ赤の尾、突き出たフンタン、面かぶりの色彩的美しさ。です。

私の趣味のレベルで考えると、宇野系の系統は、自分の魚の仕上がり方を理解するために、
自分の魚の系統について理解できれば良い。ということで終わってしまいます。
(これは、画像掲示板で宮ちゃんさんのスレに書いた通りです)

でも、この1年、宇野系についてインターネットでいろいろ情報収集してきたところ、あちこちで「宇野系って頭でかかったらええんやろ?」とか、「宇野系ってキズがあっても優等になるんやと?」という評判に出くわすことが多くありました。
なんとなく「B級品扱いかな」って感じですね。(^^;)

で、「できればこういう認識をなんとかしたいなぁ。」というのが、宇野系の系統について考える2つ目の理由なんです。

で、なぜこういう認識が溢れているのか、その原因をぼんやりと考えてきて、1つの問題点に気づきました。

宇野系の現状を全体的に見渡したとき、次のようなことが見えてきます。

 1)宇野氏が亡くなられてから何十年もたって、今では多様な系統が派生しているにも関わらず
   どれもこれも宇野系としか言わない。
 2)宇野系の飼育者(または会)は「キズがあっても魅力を評価する」という
   特徴的な考えを持っている。
 3)よって、とある会では、尾まくれの魚が上位におり、別の会では背の悪い魚が
   上位におり、また別の会では、スボケが見れたりする。

これらの3つをひっくるめて考えると、「宇野系は何でもあり」と思う人がいても
当然ですよね(^^;)

こういう状況を改善するための、1つの案として、

 a)宇野系としての良い特長(頭、色、鱗並びなど)と標準的な容姿を
   共通のショースタンダードとしてまとめ、
 b)その上に、それぞれの会の独自の審査基準を加味して、それぞれの会の特色を出す。
   ※会の独自の審査基準:
    T)加点の対象となる容姿  U)減点の対象となる欠点  V)審査対象外となる欠点

ということをすべき時代になっているんじゃないかと思うんです。

時代になっている。という意味は、
現在、インターネットで簡単に各会の優等魚の魚が見れるようになったので、
より一層、前述1)〜3)の弊害が強くなっている。ということです。

今までの様に、それぞれの会が、ローカルに楽しんでいる間はよかったのですが、
こうやってインターネットを使って世間一般に情報発信をするようになった今では、
みんなが上記の問題点を解決する努力をしないと、
みんなで力を合わせて宇野系の評判を悪くしていることになっちゃいませんか?

歴史など一切知らず、自分の好みで宇野系の魚を飼育することになった私ですが、
やはり自分の好きな魚が、正しく評価される世の中であって欲しいと願います。

「宇野系って何でもあり」という評判じゃなく、
「あの宇野系の魚は、背にキズがあるけど、竜頭が本当に素晴らしいんだって。」
というような理解をしてもらえるような環境です(^^)

そして...
会の審査方法ですが、「キズがあっても魅力を評価する。」という考え方は
変える必要は無いと思います。(これって宇野氏の考え方でもあったんですよね?)
でも、そういう考え方に加えて、「評価を目に見える形にする」という方法を
加えることはできないのでしょうか?

ようするに、採点表の公表です。

頭、身体、背なり、腰、色柄、尾、泳ぎ、活力...どんなけの項目があれば良いのかわかりませんが、
基準になるようなショースタンダードと会独自の採点基準が決まっていれば、減点や加点を書き込んで点数化することで、キズがあってもココが良いというのが、一発でわかると思うんですよね。

その採点結果を付けて、ネットで公開したり、会報誌を出すことで宇野系を正しく理解してもらう環境というのが、作っていけるんじゃないかと...

もちろん、得点に左右されない、特別賞もあっても良いですよね。

私なんぞが、どうこうできるような問題で無いことはわかっていますよ〜 (^^;)
でも、ふんぺいさんや、四国のタメさん、その他、それぞれの会で中心的な役割を担われていて、
かつインターネットで積極的に活動してらっしゃる全国の宇野系愛好者の方々が力をあわせれば、実現する可能性はありませんか?

「インターネットの普及による、宇野系への誤解、情報不足などの弊害を解消するためのワークグループ」というテーマなら会を越えて団結できるでしょうか? (^^)
私も、活動の場(BBSシステムなど)の提供なら手伝えると思います。



Re: なぜ私が宇野系の系統にこだ... ふんぺい - 2004/12/24(Fri) 23:33 No.18  

こんばんは、みなさん。

ん〜全ての疑問に対してお答えしたいし、考え付かなかったような提案など盛り沢山でどこから手をつけたらよいかわからなくなっています。(^^;)

そもそも私が宇野系を中心とするサイトを運営しようと思った大きな動機のひとつに、あまりにも誤った情報や片寄った情報の流布を是正したいというものがあったんです。

それをするにはまず複雑化したらんちゅうの歴史から入らないと現状を把握するに至らないと考えたんです。らんちゅう全般の歴史認識があってはじめて今の宇野系があると思っているんです。

もうひとつ、協会系も宇野系もあわせたらんちゅう全般に対する偏見も取り除きたい。初心者のらんちゅうアレルギーはネットでもあちこちの掲示板で酷く書かれていたりで、そんな初心者を見ていると可愛そうでならなかったりします。これだけ情報があるのに良質な情報が取捨選択できないネット環境はもはや有害でもあります。

幸いレグさんのお力添えでこのような客観的に物事を議論できる場を提供していただいて嬉しい限りです。私一人が踊っても何も生み出さないことも多いことですし、是非多くの方に参加していただきたいと思います。

今までは言いたくても言えなかった、差し支えの多い宇野系の世界でしたが、多くの有力者や先達とも顔見知りになっておりますのでそのあたりは皆さんにご迷惑を掛けないで広く論じられることかと思います。私がはじめた頃から比較するとそろそろ時期が来たような感触がありますね。

どんどん書き込みます!

それから図などはどのようにアップすればよいでしょう?簡単な方法はありますか?それからこちらは画像のアップは許可されるのでしょうか?

よろしくお願いいたします。



Re: なぜ私が宇野系の系統にこだ... レグ - 2004/12/25(Sat) 01:14 No.21   HomePage

歴史ですか... 系統図みたいな物が完成するとわかりやすいかもしれませんね。

>あまりにも誤った情報や片寄った情報の流布を是正したい...

なんとなくなんですけどね...
宇野系への評価(社会的地位?)を是正するのであれば、心理的なことから考えると「宇野系は、素晴らしい」とアピールするよりも、「宇野系はこうやって見て下さい」という情報を提供する方が良いように思うんです。
素晴らしいと思うかどうかは、その人の価値観や美意識によって自由に判断してください。というわけです。

>それから図などはどのようにアップすればよいでしょう?簡単な方法はありますか?

この掲示板のプログラムは、画像掲示板と同じですから、投稿するときに写真などを付けてもらったら、張り付きますよ。

>それからこちらは画像のアップは許可されるのでしょうか?
一応、誰でもアップ出来るようになっています。ただ私がチェックしなければ公開はされません。

ただ、当然ながら著作権には注意してくださいね。
本に掲載されている写真や他のサイトにあった写真は持ち主(著作権者)に無断で、この掲示板に貼り付けるのは駄目ですよね(^^;)

では、よろしくお願いしま〜す。
(写真は貼り付けテストです。特に意味はありません。)

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結局どっちなの?? 投稿者:ゴンちゃん 投稿日:2004/12/24(Fri) 19:29 No.16  
レグさん、みなさん こんばんは!

レグさん。。。
大変そうですね〜 meもここで勉強させて下さいね!
未だに良く解らないのですが、レグさんが以前アップしてた京都の品評会の画像なんですけど、妙蓮寺と六孫王神社とではどっちが京都筋でどっちが宇野系なんですか?? 
meは妙蓮寺の魚は好きですけどね〜 
あと、京都?宇野系の魚はかなり血が濃くなってるみたいですけど、一腹5000匹産まれたとして会に出せる仔は何匹位残るのでしょうか? 鮒尾、帆立ての発生率等はどれほどなんでしょうかね?



Re: 結局どっちなの?? レグ - 2004/12/24(Fri) 20:07 No.17   HomePage

なんとなくですけどね、京都筋と宇野系という言葉については、どっちがどっち、どこまでがどっち。という議論をしてもしょうがないのかな。という雰囲気です(^^;)

京都筋と宇野系は、「どちらも厳密な定義のない似たような言葉」という解釈が一番正しいのかと...

で、妙蓮寺と六孫ですが、今の宇野系の考え方だと、どっちも宇野系(=京都筋)なんですよね。

それが、わかりにくいでしょ?
で、「宇野系ってなんでもあり?」ってことになりそうなので、宇野系○○系統とか、宇野系○○派というように、それぞれ区別するしかないんじゃないかなぁ。と思うんです。

ただ「血」に重点を置いた場合は、六孫の方が、より直系であると考えられるのかもしれませんね>どうなんでしょう、ふんぺいさん。
#この私のコメントは、私の勝手な解釈ですので、その点ご理解下さい(^^;)

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カミカゼさんへ(長文) 投稿者:ふんぺい 投稿日:2004/12/24(Fri) 00:16 No.7  
研究室の続きはこちらでってことなので。

>系統もやはり大事ですか。
本当は会長の魚と副会長の魚は別が良いとか聞きますが…

系統は大事でしょう。というか系統が全てのような気がしますけど。(笑)
頭の出ない系統のらんちゅうにいくら良い餌を与えても出ませんでしょう?
世間を見てください。犬の世界だって植物だってあらゆる趣味と言われるものには系統が付いてまわっていますでしょ? 柴犬は柴犬、秋田犬は秋田犬ですよね。混ざったら雑種っていいますよね。レベルの問題でしょう。因みにうちは犬に凝っていないのでただの雑種をかわいがっていますが!

>協会系にも色々と系統があるようですね。金魚伝承で見てても特徴がありますもんね。

協会系の方はあまり意識されていないようですが、確かにありますよね。例えばですが浜松らんちゅうや岡山らんちゅうというのだってその地域の有志が魚を都合しながら系統繁殖してきているのだと思うんです。

>協会系…『傷がまったく無い魚が集まって競うのが品評会だ』って協会系の人に言われたんですけど、片腹やツマミが大関になっている(^^;色々と物議をかもしたそうですが(^^;それだと京都のビリとかもねぇ(笑)

品評会の性質というかスタンスで考え方は色々だと思いますよ。勝負を優先したならば傷のない限りなくパーフェクトな魚というか、逆に言うと減点の少ないほうが良いというかそのような感じになってしまいますが、宇野系の品評会は「系統の維持発展」を第一目標にするところが多く、宇野先生がかねがね言っていた「特徴のある魚を創れ」ということを実践して、そのような魚の展示を主目標とするので少しキズがある魚でもそれを上回る魅力のある、味のある魚(味魚)を上位としたりしますね。

>らんちゅう花伝で真剣に『研究』しています。そりゃあもう大学の時より真面目に(笑)。
時代背景とか考えながら読むと面白いです。

たかが金魚なんかに入れ込んでも仕方ないですよ!(自虐)、って言いつつ私も仕事以上にがんばっちゃいますね!

>とりあえず面白かったのは、あの方達からすれば『金魚といえばらんちゅうのことを指すのが当然』っていうことですか。この辺は金魚伝承がらんちゅうまみれなのをみれば
現在でお同じような感じかとも思いますね。

でもね、皆さん他の品種にも造詣が深いんですよ。色々と飼育して結局らんちゅうに落ち着いたといったところでしょうか。

>もうおわかりかと思いますが、当時の錦蘭の人は『宇野先生の魚』としてその特徴を認めつつ、その良さを取り込みたいというか真似したいというかそういう感じで尊敬されていたようですね。

当時は、関東は観魚会、名古屋は金城会、京都は金鱗会、大阪は錦蘭会というように主力愛好会があったんですね。その中でも関東の観魚会と京都の金鱗会は東西で二分された実力のある会だったんですね。

>つまり宇野さんの魚は当然協会で通用するものであった、と。その当時は協会が懐が深かったというか色んなタイプの魚が出展されていたんだろうか?
それとも宇野さんの魚は協会系と比べてそれほど特徴的でなかったのだろうか?などと考えて楽しんでいます(^^)

当然協会で通用していたんです。というか当時のらんちゅうの評価基準からいうと、今の宇野系の評価基準のほうがより伝統的な基本に則ったものだと私は思っています。美的基準からいうと関東は当時から「力金魚(ちからきんぎょ)」に重きを置き、関西は「舞妓金魚」に重きを置いていた傾向があります。この二つの用語は私が使用している用語ですが、このあたりは話が長くなるので興味がおありなら別に書き込みします。

>ってことで協会系がなんとなく『勝てるタイプ』としてある程度固定されてきたというか、そうでない魚はなかなか認めなくなってきたのではないかと思うんですが。

仰るとおりですね。上にも書きましたとおり、品評会での評価というか意味合いが変化しているんですね。宇野系の場合、勝負よりもより系統を進化させることに重点が置かれているといっても良いかもしれません。ただし競争原理というのは発展の為には必要なことなんで愛好家のモチベーションを上げる意味においても勝負というものは抜きには考えられないと考えます。

>うーん…逆にどうして金鱗会は協会を離れているんでしょうね?魚の好みが合わないからか、何かプライドがあるのか?当時協会を立ち上げるのに京都の方が骨折られて、逆に観魚会がプライドがあって加入しなかったそうですが。

昔はらんちゅうなんか派閥争いなどしないで一つの土俵で競ったほうが良いのに・・・って思っていましたが、ここまで評価基準や考え方に差が出来たなら実際には無理だろうなあって感じています。このあたりは結構深いのでこれから皆さんで考えていきましょうよ。

>表現は悪いですが、ただ魚を飼うだけの話ですが歴史があればそれはもう立派な文化ですね〜。

ことあるたびに私が文化にこだわってお話をするのはそのあたりのことなんですよねえ。カミカゼさん、良いところを突かれますね。

>ちなみに全然関係ありませんが、先日導入して死んだ魚の出所がなーんとなくわかりました。たぶんまた入れます(^^;

他のスレで読みました。どうやらウィルスの症状のようですね。他の魚に十分気をつけてくださいね。

>やはり僕は協会系の良いところは良いと思いますし、京都の魚では大きさは敵わないまでも全国に出したいですね。歴史を知ってよりそう思うようになりました。いつになるねん(^^;

私も以前は協会系をやっていました。協会系の良さも良くわかるし決して否定はしません。というか、絶対多数は協会系なのですからその良さが分からなければらんちゅうの真髄は理解していないと思っても間違いありませんよね。それでもまだ納得がいかないので宇野系をやっているといったほうが良いかもしれません。そのような奥深さが宇野系にはあるんですよ。良魚を見れば見るほどそれが分かってくると思います。大きさに囚われないで、抽象的な言い方かもしれませんが、魚の本質を見抜けるようにがんばってくださいね。



Re: カミカゼさんへ(長文) カミカゼ - 2004/12/24(Fri) 15:24 No.9   HomePage

先に自分のスレを上げてしまいました(^^;
こちらが僕とふんぺいさんの文通コーナーだったんですね(笑)

さて、ふいんぺいさんにすれば「なんちゅーことを!」って
お怒りになられるようなことを書いていきます。
僕とらんちゅうとの出会いは金魚すくいでした。
それでなんやかんやあって高校時代の恩師と再会して
金魚を貰う話になり、待ち合わせたのが春の二歳会でした。

全然京都の金魚を狙ったわけでなくたまたま手に入ったんが
それやったわけです(^^;

その後いろいろなタイプを見るにつけ京都の金魚の
好きな点も見付かりましたし
せっかくご縁があったことや郷土愛や
あと飼育の都合で京都の金魚があうので
気に入って飼っています。

んでこれからは自分なりの魚作りとかやっていくつもりですが
場所が無い・経験が無い・見る目が無いの三拍子ですので
どうなることやら(−−;

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祝!新掲示板 投稿者:カミカゼ 投稿日:2004/12/24(Fri) 14:55 No.8   HomePage
系統についての談義用ということで、これまでみたいに画像掲示板がえらいことになるのも減るでしょうね。

さて、>ふんぺいさん
宇野系が薄いって思ったのはらんちゅう花傳です。

んで導入魚からもらったのはウイルスではなく
寄生虫系ではないかと思っています。
とりあえずトロピカルNで薬浴してその後死んだ魚はいません。
まぁまだ油断は出来ませんけれどね。
それでおそらくあの魚は別所さん系ではないかと睨んでいます。

んで、>大和さん
親で13cmっていうのはあくまでもすべての宇野系ではないんですよ。
京都金鱗会には協会系も来ますからそれが京都の金魚か知りませんが
当歳でも10cmくらいありますし。
親だと20cmくらいありますからね。

んで京都の筋では会同士でライバルって感じじゃなくて
完全無関係もしくは敵対ってところが多いですねぇ(笑)

さてさて、系統ですけれど、
協会系って『突然変異』的な魚が出るとその魚の血統をみんなが
導入しようとしてきて、それの積み重ねで現在の姿になっている、
っていうのが僕の想像です。

つまりバーンとした尾皿の金魚が出たとすると
キズが有っても残しておいて種にしてみる。
それで出来た子から良い魚が出ると、みんながそれを欲しがる、
っていう感じですか。

京都の金魚は飼育者が少ないのとか魚の交流が少ないんで
それが難しいのではないかと思うんですね。

それが宇野さんの言っていた『前に進むキズ』だと思います。

来年余裕があれば無傷の金魚のかたわらで
そういう特徴的な魚を残して見たいと思っています。
そうやないと会に出せるような魚だけ残していたら
確率から言って良い特徴のある魚の残ることがないでしょうから。
どうしても無難な魚ばかりになってしまいますからね。

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