宇野語録(蘭鋳花傳より)2
2005/02/06/20:54:53
No.25
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ふんぺい
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続きです。
【美しさということ】 1.ただ、美しいというか、可愛らしいことはどうしたって原則ですね。きたないのはいけませんよ。見てきれいじゃないとねえ。そして、やっぱりそれが落ちんと長くもったほうがよろしいな。また小さいもんより大きいもんがよろしいし、むりに肥満児にしたのはいけませんよ。肥満児を太いという先生方もありますけど、それぐらい見分けてもらわなア。 85P
【らんちゅうとは?】 1.生きた芸術品どころやありませんよ、歴史がいるんやから。歴史がなかったら出来んもんやから。石に描いてある絵は、またあれより立派な絵は、天才が出たらすぐにでも描けますが、ランチュウはそうはいきません。人間の一生では出来ないですから。218P
2.ランチュウというのは金魚の中で傑出して変わっているんですから、その中からまた変わったものを出さなきゃだめですよ。222P
3. やっぱり初心に返らないかんでしょう。女の人でも、子供でも、ええ金魚はよう知ってますよ、可愛らしい金魚はええといいますもん。あの美しさを見るのを忘れたらいけませんよ。いま理屈だけで美しさがあるように思っているですけど、ちょっとも美しいことないですよ、見方は初心に返らなあきませんね。 240P
【らんちゅうの楽しみ方】 1.自分流でいいんですよ、こんなもんこそ自由で、憲法にもなんにも書いてないんだから。今はあんまり型にはまりすぎていますよ。楽しみ方が。221P
2.会は一日で金魚は毎日。222P
3. 寺崎氏 いろんな会がありますね、その会事態に個性を持っていかないかん、ということを先生よくいわれますけど。228P
【系統について】 1.明治から今まで百年でしょう。明治四年から金魚の会は出来ておりますね。一代雑種で掛け合わせしてあるのやから、めちゃめちゃですよ、金魚の筋は。もう少し整理して、秩序だてて、苦労するにしても押していかなうそや思いますよ。226P
2. 今の金魚を、もう少し丸手に変えていきたい、三歳で丸手になるようにね。 色をもう少しはっきり、この筋からこんなんがどのくらい出るということをはっきりすることもうちょっと古水でゆっくり飼う工夫せんと241P
【選別について】 1.全体的に見て金魚の良し悪しを決めないといけませんな、二匹や三匹ではいけませんな。今選別がこまかくて、早すぎるのとちがいますか。えらがはやるせいで、早よすかそうと思われるのかどうか知りませんが、やっぱり大きくすることが主になってるでしょ。捨てておられる金魚にええのがおるに決まってます。231P
2. 今いう背中の押さえとか、先祖返りのキズということを、もうちょっと頭に入れてもらうように、説明をちゃんとつけて宣伝せんといけませんわ。241P
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